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材木岩・水と石との語らいの公園

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年6月25日更新

材木岩公園

四季を通じて豊かな自然環境と材木岩の眺望がすばらしい

材木岩・水と石との語らいの公園  写真

所在

白石市小原字上台地内

施設概要

噴水、親水路、パーゴラ、検断屋敷木村家住宅、農家レストラン、売店、水洗トイレ、障がい者用トイレ、駐車場「小型車79台、大型車8台」

特徴

七ヶ宿ダムの下流に水と、渓谷の岩をテーマとした「水と石との語らいの公園」として設置。目の前は国の天然記念物「材木岩」が一望でき自然の造形美そのもの。

材木岩

高さ/約65m、幅/約100m
また、背後にある岩山は虎の縞模様に見えることから「虎岩」呼ばれ、ここには虎岩公園がある。

小原の国指定天然記念物

自然の宝庫がいっぱい。

  • 材木岩
  • ヨコグラノキ北限地帯
  • 小原のヒダリマキガヤ
  • 小原のコツブガヤ  

休憩施設のご案内

農家レストラン「そば処なごみ茶屋」

営業時間   11時~15時(毎週水曜定休日)

材木岩売店

営業時間   10時~15時
(注)上記施設は12月から翌年3月中旬までは、休業となります。
(ゴールデンウィーク、盆休みは営業)
問い合わせ先   電話番号:0224-29-2760

材木岩の写真

材木岩氷室

 明治時代、小原地区は養蚕・製糸業の盛んな地域でした。ところが、明治時代の初め頃は養蚕に欠かせない蚕種(蚕の卵)を地区内でつくることができず、福島県伊達郡から入手していました。
しかし明治13年、古山長吉氏が小原黒森で天然の風穴(ある地点だけ一年中冷風が噴きだす自然現象)を発見し、これを利用して蚕種貯蔵のための施設をつくり成功しました。これが氷室です。氷室は三方を石組みした中に簡素な小屋を建てた簡単な構造でした。やがて、小原地区のあちこちで風穴が発見され、明治40年頃までに多くの氷室がつくられました。材木岩氷室もそのひとつです。その後、材木岩氷室は大正時代に生糸の値段が大暴落したため廃絶されたとみられますが、2棟の氷室の跡が残っていました。
現在の建物は絵馬に描かれた氷室の様子などをもとにして新たに建てられたものですが、身近な自然現象をうまく利用して生活の中に取り込んだ、先人の賢い知恵を今に伝えています。
氷室は周囲の環境をほとんど変えることなく活かしてきた人間と自然の共生の好例といえるでしょう。

氷室があたえてくれたもの

 養蚕は農家が副収入を得るための手段として江戸時代から重要な地位を占めていました。特に福島・山形両県は名高い生糸の産地として知られ、白石市に隣接する福島県伊達郡では養蚕・製糸業が非常に盛んで、蚕種を各地に供給しているほどでした。明治の初めまでは小原地区でも蚕種を伊達郡から入手しており、卵は運搬しやすいように『種紙』を箱に入れた形で搬送されてきました。
『種紙』というのは厚手の和紙の表面に蚕の卵を産みつけさせたもので、タテ35.5cm×ヨコ22.5cmほどの大きさです。なんと、1枚当たりに産みつけられていた卵の数は4~5万個もあったといいます。当時1頭のメスが産む卵の数は350~400粒ほどですから、種紙には125蛾以上ものメスが必要になる計算です。
卵は自然な状態で置いていると孵化してしまうため、秋蚕種(秋に蚕を飼うための卵)の保存には孵化の時期をずらすことが必要でした。しかし小原ではその施設がなく、暖かい季節に蚕種を保存しておくことができませんでした。
明治13年、古山長吉氏が小原黒森で風穴を利用した蚕種の貯蔵施設(氷室)の建設に成功して以来、長期の保管が可能になったばかりか徐々に蚕種製造も盛んになり、蚕種の供給もできるようになっていきました。『小原村史』によれば明治45年度の小原地区全体の蚕種の貯蔵量は「十万枚ニ下ラザルベシ」との記録が残っています。
また、長期間保管できる施設ができたことは生糸生産の増加にもつながりました。都合のいい時期に卵をかえすことが可能となったことで、年に3回の養蚕を行なうことができるようになったのです。これにより養蚕は農家の収入の大きな部分を占め、氷室の利用は大正時代まで続きました。
氷室は小原地区の産業の発展に大きな影響を与え、その歴史を今に伝えています。

万蔵稲荷神社蔵絵馬の写真

氷室と風穴

 『氷室』とは昔の冷蔵庫です。ここでは氷室が天然の風穴を利用してつくられているため、夏でも冷たい空気で満たされ、とてもひんやりとしています。この氷室の発掘調査を行った際に石積みにタバコの煙をかざしてみると、煙は石積みのすき間から氷室内部に向かってなびき、冷風が噴きだしているのをはっきりと確認することができました。
では、なぜ風穴では冷たい空気がでるのでしょうか?
それはどうやら地盤と関係があるようです。岩は温まりにくく冷めにくい性質をもつことから、気温の高いときに空気が岩に触れると空気が冷やされます。冷たくなった空気は重くて下に沈んでしまい、山の下の方の岩のすき間から噴きだしてくるため、風穴ができると考えられています。材木岩周辺の地盤は安山岩で構成されていることや、風化などによって破砕された岩が山の斜面に厚く堆積しているといった条件がそろっていたため空気が通り抜けやすく、風穴となったのでしょう。冬には夏とは逆に、周囲が寒いときでも岩がわずかに空気を暖めるため、風穴内は夏は涼しく、冬は若干暖かく、といった環境が保たれるのです。

材木岩氷室の写真  

利用案内

  • 会館時間:9時~16時30分
  • 休館日:12月1日~翌年2月28日まで
  • 入館料:無料(検断屋敷を占有して使用する場合は除きます)
  • アクセス:東北自動車道白石ICから車で30分東北本線白石駅から車で20分

材木岩公園・材木岩風穴(氷室)の地図